誰もが理解したい矯正歯科
非抜歯矯正は長い目で見てリーズナブルな治療費に口蓋裂などの特殊なケースを除いて保険がききません。
これを自費診療とか自由診療といい、治療費は矯正医や治療内容によって異なってきます。全般に安いものではありませんが、寡ではなくその治療内容によって判断していただきたいと思います。
私の治療のポイントは、顎関節機能の検査を十分行い、小臼歯を一本も抜かずに原因を除去する治療です。ですから、不正咬合からくる不定愁訴も改善され、再び歯並びが悪くなるようなことは少なくなりました。
矯正したあとは、たまにメンテナンスをする程度で、健康できれいな歯並びを保てます。その値段が高いか否かは、金額の多だと考えています。
矯正治療ではあまりにも簡単に歯を抜くので、歯の価値が忘れられがちですが、一本の歯は、一度失えば2度と生えてこない貴重なものです。たとえば私のところには、矯正医で小臼歯を4本抜いて矯正し、調子が悪くて再矯正に来られる患者さんもいます。
インプラントは一本数十万円しますから、人工の歯を4本つけると100万円以上かかってしまいます。歯の価値をお金に換算することはできます。
治療費の何割かはマネジメント主から、実際に矯正治療にかかる費用はけっしてそんなに安い費用ではありません。歯は一生使うものです。
ちょっと目立っても少し高くても、従来の矯正治療が小臼歯を抜くのは、それしかテクノロジーがないからです。失った4本の歯を人工的に入れようとしたら、手数料になります。
安い費用での治療はできるだけ費用を奪われることのないよう、内容をよく吟味して治療することをお勧めします。日本の矯正治療は、アメリカで行われている矯正治療をそのまま取り入れたものです。
小臼歯を抜く治療が一般的ですから、日本でもそれが主流になりました。また大学でも、小臼歯を抜く矯正治療を中心に教えており、抜かない治療をしたくても、現在の日本の歯学教育のシステムのなかにはそれを学ぶところがそもそもないのです。
こうした理由から、小臼歯を抜かない非抜歯矯正はなかなか普及してきませんでした。しかし近年になって小臼歯の重要性が見直されるようになり、K歯科大学のS・S教授らによって不正咬合の真の原因がわかってきました。
大臼歯が倒れることによって、小臼歯や前歯が影響を受け、歯並びが悪くなるのです。この治療を取り入れるようになってから、私は小臼歯をほとんど抜いていません。
そのほうが出っ歯や受け口がバランスよく口の中におさまり、乱ぐい歯も八重歯もきれいに歯列に並びます。なぜ小臼歯を抜かずに、こうした矯正が可能になったかといえば、原因である奥歯をまっすぐに立てて、本来の位置に戻しているからです。
前に傾斜している奥歯を後方にまっすぐ立てれば、歯の前方にスペースができ、小臼歯、犬歯、側切歯、中切歯と順に、あるべき位置に並ぶようになります。奥歯がまっすぐ立てばてこの原理も元に戻り、奥歯によって押し上げられたり垂れ下がっていた咬合平面が修正できます。
そうなれば出っ歯や受け口、開肢も改善されてきます。このとき私が抜くとすれば、奥歯を倒す原因になっている親不知です。
ただ、ほんとに有利な場合は、親不知を残して第二(由)(し)大臼(だい)歯を抜くこともあります。もちろんそのときは、必ず検査で確認をします。
第二大臼歯を抜いたあとは、親不知が第二大臼歯のところに生えてきてかみ合い、ま自然な状態になります。しかし親不知が存在していなければ、一本も抜く必要はありません。
このように、いまでは従来とは違う新しい考え方できれいに歯並びが矯正できるようになりつつありますいまの矯正治療のあり方は対症療法的な傾向があり、症状が改善されればよしとしているように見えます。原因が残ったままなら、再発するのは当然です。
熱が出ても、解熱剤で熱を抑えるだけでは、必ずまた発熱します。ガンを切り取っても、ガン細胞がどこかに残っていたら再発します。
それと同じで、後戻り現象の多くは再発なのです。従来の矯正治療では、原因を除去するどころか、原因がどこにあるかすらわからずに治療しているようなケースも見受けられその結果おきた再発を、後戻りというあいまいな言い方でごまかしているのが見受けられます。
しかし、非抜歯矯正では原因を取り除いて治療しますから、もちろん、歯並びを悪くする原因がすべて奥歯とはかぎりませんから、まったくないとはいえませんが、最大の原因をなくすわけですから、おきる確率は格段に低くなります。
また小臼歯を抜かないと、再発したときに治療が簡単にすむというメリットもあります。
歯が全部そろっているので乱れが少なく、戻りも早いのです。ほとんど再発はおこりません。
実際に私が行っている非抜歯矯正治療を、治療の流れに沿って説明しましょう。まず電話で相談日の日時を決めることから始まります。
はじめて来院された時矯正治療では、最初のインフォームド・コンセントがとくにたいせつです。つまり治療についての十分な説明と、それに対する患者さんの合意です。
矯正治療の成否は患者さんの努力に負うところが大きいので、矯正治療の内容をよく理解し、納得してもらわなければならないのです。ですから初回は、矯正治療がどのようなものか、注意事項を含め、写真などを用いて説明します。
それと同時に、患者さんのカウンセリングも欠かせません。かみ合わせの状態確認しておきます。
初回のときに私が心がけているのは、体調などについて、いかにして患者さんの状況を早期に発見するかです。初回で患者さんの症状をチェックし、矯正治療が必要だと認められても、しばらく観察期間を設け、治療を始めるのにいちばんよいタイミングを見計らいます。
子どもの場合は骨の成長や歯の発育を考慮に入れて倒れた奥歯を立てるのにいちばんいい時期を選ばなければならないからです。また矯正治療が理解できていないと患者さんの協力が得られにくいので、治療の内容が理解できるようになるまで待つこともあります。
たとえば初診のときに顎関節に痛みがあっても、たまたま体の状態により痛みを感じることがあります。そういう変動的な体の治療は、患者さんのコンディションがいちばん良い時期に合わせて始めます。
それが結果的には矯正の成功につながるのです。簡単なものから本格的なものまでいろいろありますが、矯正治療開始(装置の装着)矯正装置は各種あり、人によって多少異なります。
装置は、舌側(裏)からワイヤ(針金)を利用するタイプや表にブラケットという小さな止め金とワイヤー(針金)がセットになったブレースを用いるタイプがあります。ブレースは歯の表面にブラケットを装着して、そこにワイヤーを通してその力加減で歯を動かし、矯正治療を行って結果的には矯正の成功につながるのです。
以前は金属のチップでできたものが多くなりました。いまはセラミックやワイヤーは金属です。
ケツ化プラストを用い立ちません。この装置の装着期間は短い人一年で2年、状態によっても異なりますが、それより皆さんが治療の必要性を理解し、矯正中の大事なことは矯正期間の長短は自分自身のやる気です。
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